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ドイツの省エネ建築物

ドイツの省エネ建築物

建築物の省エネ化において、ドイツは欧州でもトップレベルです。EUは「気候保護」を推し進めており、2050年までにCO2排出量実質ゼロを目標としています。ドイツの省エネ建築物は目標実現に向けて高い省エネ化が図られています。

例えば、窓ガラスはトリプル化され、20~30cmの厚みの断熱材で建物をぐるりと囲い、北面以外の開口部には日射遮蔽措置を取り付けることで建物内の蓄熱容量をかなり高くしています。このように高断熱・高気密化することで室温は年中22~25℃で安定します。冬季の悪天候で日射が少ない期間でも1週間の間に断続的に10~30時間程度失われた熱量を補填するだけで十分です。その際は、30℃前後の湯温を用いた床暖房のスイッチが自動的に入り居住者は暖房されていることにすら気付きません。

室温を安定させることで化石燃料ボイラーやエアコンなどで瞬時に室温を温めたりする必要がなくなり、発電量が劣る自然エネルギーでも十分快適に過ごせます。このような住宅であれば、3LDKの間取りでも1年間の光熱費は2万~3万円で収まるようです。

 

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